マヌカハニーの粗悪品
抗菌活性力が高く、ニュージーランドやオーストラリア、ドイツなどでは医療用ハチミツとしても利用されているマヌカハニーですが、抗菌作用が強いものほど価格が高くなります。このため、類似品や偽造品というような粗悪品を、本物と勘違いさせて高値で販売する業者もたくさん存在しているそうです。
世界中で売られているマヌカハニーの8割近くが偽物だったり、抗菌活性の高さを偽って販売されているというケースも少なくありません。。このページでは、マヌカハニーの偽物や類似品を販売する手口や、品質の良い本物を見分ける簡単な方法についてまとめています。
マヌカハニーは販売量と生産量が釣り合っておらず粗悪品が多い
2014年の話ですが、ニュージーランドの第一次産業省は「マヌカ」と表示されるハチミツの販売量と、本物のマヌカハニーとの生産量が釣り合っていないことを認め公表しています。マヌカハニーの生産量が1700tなのに対し、マヌカと表示されて販売されているハチミツの流通量が10,000tに達しているというデータが明らかになりました。
1例ですが、サンケイBizに載っていた記事によると、コストコに「マヌカ表記のハチミツ」を卸していた2社の商品に表示偽装の疑いがあり、直ぐに取引を停止したとのことです。ただ、商品は既に店頭に並んでいたものもあるとのことで、大手量販店にも粗悪品と呼べるマヌカハニーが出回っていたことになります。
マヌカハニーの偽物や類似品といった粗悪品を販売する手口
まず、本物と言えるマヌカハニーは、ニュージーランド政府の行政機関が定めたガイドラインに沿って分析された、抗菌活性成分(MGO:天然メチルグリオキサール)の濃度や含有量の表示が認められた商品のみになります。
UMFが成分濃度、MGOが含有量になりますが、数値が高いものほど抗菌活性レベルが高く、低いものほど弱いということになります。少なくとも、UMFもしくはMGOといった表記の無いものは本物のマヌカハニーでない可能性が高いと言えます。
※UMFやMGOについて知りたい場合は、抗菌力を示す規格|UMFとMGSとMGOをご覧になってみて下さい。
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では、粗悪品はどういった手法で販売されているのでしょうか。具体例をいくつかご紹介します。
@抗菌物質の含有量を偽って販売する
まず、マヌカハニーと言えば強い抗菌成分(天然メチルグリオキサール)を含んでいるのが特徴ですが、抗菌成分の含有量が多いほど高値を推移するようになります。
例えば、UMF5+よりもUMF10+のマヌカハニーのほうが価格が高いのですが、抗菌成分が多く含まれるような表記をして販売する手口で、いわゆる偽装教示です。マヌカハニー原産地であるニュージーランドでもかなり横行していた歴史があります。
A偽物を販売する
クローバーなどの安いハチミツに微量のマヌカを混ぜ込んだり、抗菌成分の少ない安価なマヌカに他のハチミツを混ぜたりする手口で偽物を作って販売しているケースです。
Bマヌカハニーと同様の成分をうたいい類似品販売する
マヌカと言えばニュージーランドに住むマオリ族の言葉で「癒しの木」とか「復活の木」といった意味です。しかし、マヌカ(学名:leptospermum scoparium 和名:ギョリュウバイ)の木はニュージーランド固有のものではなく、オーストラリア南東部が原産地で、同じ種類の木がオーストラリアにも存在します。
このため、オーストラリアとニュージーランドの間でマヌカの商標を巡り、係争中となっています。マヌカハニーという名のブランド化が世界的に広がり、同じ成分のハチミツが摂れるのだから、オーストラリアにも使わせろってことですね。
ただ、偽物が横行したためニュージーランド政府が規格を強化し、抗菌成分の科学的な定義が定められた結果、UMF・MGOという数値分析と表記が生まれたという経緯があります。
今のところ、一定の測定方法で規格化され、抗菌力を等級別に表示するよう組織化されているニュージーランドに比べ、オーストラリア産のものには信頼度を測る物差しが分かりません。そして、イギリスの知的財産庁はニュージーランドの商標登録申請を認め、オーストラリアが不服申し立てをしている状態です。
ただ、現状では「マヌカ」という言葉が、ニュージーランドに住むマオリ族の言葉であるとが正式に認められたことになります。こういった事情からか、ニュージーランド産のマヌカハニーよりも安価で、「成分はマヌカハニーと同じです」といった製品があちらこちらで販売されているのを見かけます。
確かに、マヌカハニーと同じような成分のものもあるのでしょうが、こういった曖昧な状況に便乗して、粗悪な偽物が横行しているケースが多々あるように感じます。
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マヌカハニーの粗悪品を間違って買わないために
マヌカハニーのブランドだと偽ればよく売れるため、類似品や偽物といった粗悪品が横行し、格安でマヌカハニーを購入したい消費者が騙されることになります。本物と呼べるのは、今のところニュージーランド原産で、UMFもしくはMGO(MG)で抗菌成分を数値表記しているニュージーランド政府公認のマヌカハニーだけだと思ってもらえば良いでしょう。
そこで、信頼できるおすすめの販売店についてまとめました。ニュージーランド行政機関が定めたガイドラインに従い、許認可を受けた製品を取り扱っている話題のTCNまぬかはにーを専門店をピックアップしています。本物を見分ける方法についても詳しく解説しているので、是非ご覧になってみて下さい。
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