マヌカハニーのデメリット
抗菌力が強く、病気予防や健康維持に役立つマヌカハニーですが、デメリット的な要素もあります。
ひとつは、作るのに手間暇がかかるため値段が高いことが挙げられますが、食べると危険を伴うケースがあることです。
マヌカハニーはニュージーランドに生息するマヌカの木を使ったハチミツですが、非加熱処理のためボツリヌス菌が入り込んでいることがあります。
通常の腸内環境であれば、腸内細菌との競争に負けてしまうので全く問題ありませんが、免疫力が弱っていたり、腸内細菌が未発達だったりする場合はボツリヌス症になる危険性があります。
ちなみに、マヌカハニーだけでなく、非加熱処理の高級蜂蜜などもボツリヌス菌のリスクは同じで、蜂蜜類は全てデメリットを抱えていることも付け加えておきます。
マヌカハニーのデメリット|食べると危険なケース4例
では、マヌカハニーに含まれるボツリヌス菌に対し、ボツリヌス症になる危険があるのはどういった人なのか、詳しく解説します。
1、5歳未満の子供や赤ちゃん
子育てを経験された方であれば当然ご存知かと思いますが、1歳未満の赤ちゃんには絶対にハチミツを食べさせてはいけません。腸内環境が未発達なのでボツリヌス菌が入り込んでいた場合、乳児ボツリヌス症になる危険が高くなります。
厚生労働省のホームページにも載っていますが、ハチミツは1歳未満の乳児にとってリスクの高い食品に分類されます。1歳未満の乳児に与えるとボツリヌス菌が腸内で増殖し、ほ乳力の低下、便秘、元気が無くなる、泣き声の変化、首のすわりが悪くなる、といった症状を引き起こす危険性があります。
適切な治療を行うことでほとんどは完治するそうですが、実際に2016年には国内で初の死亡事故も起こっています。ハチミツとボツリヌス症の関係を知らなかった親御さんが、1ヶ月にわたりハチミツを離乳食に混ぜて与えていたため起こった悲しい事故でした。
マヌカハニーはハチミツよりも殺菌・抗菌作用が強いため、商品によっては1歳未満の乳児だけでなく、それより成長した5歳未満の乳児にも与えないようにと注意喚起しているものもあります。
腸内細菌が整っていれば健康増進が期待できるスーパーハチミツですが、念のため5歳以上になるまではマヌカハニーを食べさせないようにしましょう。もっと詳しくい調べたい場合は、マヌカハニーは1歳未満の子供に危険!5歳未満まで避けるを先にご覧になって下さい。
2、妊娠期間中や授乳期
マヌカハニーは一般的なハチミツよりも殺菌・抗菌作用が強いため、妊婦さんや母乳で育てているママさんも食べないようにしたほうが良いと思います。
お薬を飲めない妊娠中・授乳期において、栄養価の高いマヌカハニーを推奨する販売店もあるようですが、後にご紹介するニュージーランド政府公認のマヌカハニーには避けるように推奨されていますので、控えたほうが良いでしょう。
3、免疫抑制剤を使用している方
免疫抑制剤はその名前の通り免疫力を弱める働きがありますので、ボツリヌス症を引き起こす危険性があります。生体肝移植などで他の人の臓器を移植している場合、免疫が異物と認識して攻撃してしまうため服用する薬ですが、免疫が抑制された状態になりますので、ハチミツやマヌカハニーの飲食は避けたほうが良いでしょう。
4、抗ガン剤を投与している方
抗ガン剤を使用している方も、マヌカハニーの摂取を避けたほうが無難です。抗ガン剤にはたくさんの種類があって、経口投与するものや点滴によって投与するものなど、腫瘍が出来る部位や大きさなどによって投与量も様々です。
抗ガン剤の殆どに言えるには、ガン細胞を攻撃するための細胞毒だということです。ただ、抗ガン剤は正常な細胞も同じように攻撃するため、免疫力の低下を伴い、副作用に苦しむ方も多いわけです。このため、成人であってもボツリヌス菌を無効化することが出来ない可能性があります。
マヌカハニーには免疫力をサポートする力があることや、試験管などの実験である種のガン細胞を抑制するという研究結果もあるようですが、まだまだ研究段階なので、マイナス面でのリスクが高い場合は避けたほうが良いと考えられます。
マヌカハニーのデメリット|まとめ
マヌカハニーが抱えるデメリット、食べると危険なケースを簡単にまとめると以下の通りで、注意が必要です。
デメリットについては以上になります。
しかし、ボツリヌス症を発症するリスクがあるケースを除けば、強い抗菌作用があるマヌカハニーは健康維持に高い効果が期待できるので、おすすめな自然食品です。
ただ、偽物が多く流通しているのもマヌカハニーというブランドの特徴で、知らないで買ってしまう方が多いのも事実だったりします。
でも見分け方を知っていれば、偽物を間違って購入することはありません。
こちらにまとめました⇒マヌカハニーの効能とおすすめマヌカ